◆合戦場宿(かっせんばじゅく)
戦国時代に地元皆川氏の領地に宇都宮氏が攻めて来たためここで河原田の合戦が行 われ、宇都宮氏を退けたそうです。江戸時代になり例幣使街道が通ると、栃木宿の次の宿場になり、合戦場遊郭として栄えたそうです。近くには、日立製作所の創業者小平浪平さんの生家や平安時代の和歌の枕詞 (まくらことば)となった標原(しめじがはら)があります。
◆鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)
栃木市都賀町にある鷲宮神社は、 酉の神様が奉られています。咳止めの神様として信仰されています。お願いする時は、鶏肉と卵を断ってお祈りするそうです。鎌倉時代二代将軍頼家公が子どもの時百日咳を患い、母親の北条政子がお祈りしたところ無事治ったと言われています。そのため神社の境内では鶏肉や卵は食べてはいけません。また、日光には強飯式と言うイベントがあり有名ですが、ここでは強卵式と言う珍しいイベントがあります。
強卵式(ごうらんしき)
11月23日の例大祭に行なわれる強卵式と呼ばれるこの儀式は、お酉様ならではのたいへん変わった儀式です。裃姿の頂戴人と呼ばれる人たちは、神主のお祓いを受けたのち御神前に拝礼し、正座をして控えます。初め、頂戴人たちの前には一升瓶のお酒が置かれており、そのお酒を神様のお使い役の天狗たちに、清めの酒であるから一滴残らず飲み干せと責められます。何とかその責めを乗り切ると、今度は大きな器に山と盛られた生卵を、一つ残らず食べ尽くせと責められます。頂戴人たちはどんなに責められても卵を口にせず、有り難きこの卵は鷲宮神社の習わしに従い、神様にお供え致しますといって辞退します。その心掛けに満足した天狗たちは、氏子崇敬者の息災を誓い、神様の元に帰って行くというあらすじです。これは鷲宮神社へお参りをする際、特にお願い事をする時には鶏肉や卵を断ってお参りしなければならないという故事に因んだ儀式です。
⚫︎まぎー
食べたり歩いたりが好きなまぎ〜です。 好きな言葉は
「あいさつ、 へんじ、 えがお」で がんばります。
栃木の例幣使街道を考える会の事務局長を務めています。