昨年5月に始動したキッチンカー「pupukoti(ププコティ)」。スウェーデン語でpupuは「うさぎ」を、kotiは「家」を意味する。うさぎは世界中で幸福を運ぶシンボルとされており、自分の家とは違うもうひとつの家庭の味と幸せを添えられたらと願い、名付けた。
pupukotiの主なメニューはカレーと焼きたてパン。家庭で好きなメニューの上位に入るおなじみのカレーを、一般的な味のイメージを残しつつスパイスを効かせたオリジナルとして誕生させた。都内の創作料理店で腕を磨いたご主人が担当しているため、本格的なスパイスカレーが好みの方も頷くはず。パンを担当する奥さまは、都内で長年パン職人として修行をかさねてきた。おすすめはヴィエノワと言われるフランス発祥のパン。
長めの棒状に細いクープ(切れ目)が入っており、フランスパンより柔らかな食感だ。あまりメジャーではないが幅広い世代に受け入れられそう。定番の練乳クリームといちご練乳クリームの他に、季節限定の味が並ぶ。取材時はショコラピスタチオ、抹茶と柚子(現在は販売終了)があり、冬を感じるラインナップになっていた。人気のフォカッチャに使う食材は旬のものを取り入れており、こちらも季節を意識したメニュー作りを心がけているそうだ。
オリジナルカレーやヴィエノワを「もう一度」と求めて来るリピーターも多く、その日のうちに買いに戻って来たお客さんもいたほど。キッチンカーの雰囲気やずらりと並ぶパンからセンスのよさを感じながら、おしゃれだが背伸びしすぎない。わたしたちの身近な存在として日々に寄り添う、そんなお店である。出店予定は随時Instagramに更新しており、予約受付が可能。出店先の募集もしているため、InstagramのDMにてご連絡を。