吉屋信子と栃木(一)
シャクナゲの順調な生長を望みながら、子ども向けの紙芝居「栃木市ゆかりの作家 吉屋信子」に沿って吉屋信子と栃木のつながりについて触れておきましょう。昨年度、本会が栃木市の市民活動補助事業「夢ファーレ」を活用して制作したものです。
信子は明治二十九年(一八九六)、新潟市で生まれました。七人兄弟唯一の女の子です。その後、郡長の職にあった父親の転勤により、佐渡、新発田、栃木県の真岡、そして明治三十五年(一九〇二)、栃木に移りました。父が下都賀郡長に就いたためです。 信子はここで六歳から十六歳までの十年間、小学校から高等女学校までの多感な少女期を過ごしました。
