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コラム

2025.11.22

「信子のシャクナゲ」移植物語〜第六章〜

 信子が通った小学校は現在の栃木中央小学校です。三年の時
に書いた「水」という題の作文を先生がみんなの前でほめてくれ
ました。信子にちょっとした自惚れが生じ、急に作文が好きに
なりました。この小さな自信がやがて文学への道を切り開くこ
とになるのです。

 四年の時には先生が黒板に「心」という字を大きく書き、心の良い子として信子の名前を挙げました。信子はビックリするとともに、必ず良い人になろうと心に誓いました。 住まいの近くに教会があり、牧師の娘と親しくなった彼女は日曜学校に欠かさず通いました。キリスト教との出会いにより、信子の小説にはキリスト教的な理想主義が貫かれることになります。