私は歌う前にそれができた背景を解説しますが、その歌を選んだ理由も話します。
3分程度の歌で聞き手の心を変えることはできませんが、目指すのはその歌を通して相手が自分の人生を重ね合わせ、「おれもそうだよなあ」と共感してもらうことです。
これまでの原稿無しで話したり歌ったりは難しく、いつも反省ばかりでした。そこで歌う前にこのコラムを朗読してみました。
セツブンソウは「どこかで春が」、「春の小川」、「早春賦」、「花」の前に、「藤井少年の抱いた大志」はさだまさしの「無縁坂」、「野菊」は同名の曲の前につけました。とても落ち着いてできました。次はまだ掲載されていませんが「我が生涯の一曲」を竹久夢二の「母」の前につけます。80歳まで元気でいたなら第4回のリサイタルを開きます。