プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)は5月20日、小山運動公園野球場で福島レッドホープスと対戦し、3対7で敗れた。また、この試合は「小山市民デー」として開催され、市民が無料で入場できることもあり、来場者数は今シーズン最多の2,232人を記録した。
栃木GBは〝お笑いと野球の二刀流〟高岸宏行が今季初先発。立ち上がりからコントロールが定まらず、四死球から1・2回に各1点を奪われ、3回には福島の5番フェリペに3ランホームランを浴び、この回で降板した。後を継いだ成瀬善久も5回に2点本塁打を許し突き放された。一方、打線は1回に宜保優がソロ、2回に石川慧亮が2ランを放ったものの4回以降は抑え込まれた。
済美高の先輩・福井優也と投げ合い、3回5失点の高岸は「全球、エール球を投げました。でも、相手のバッティングが素晴らしかった。負けはしましたがスタンドからの〝やればできる〟の応援がうれしかった。これからもワクワクするようなエール球を投げ続けていきます」と笑顔で強調した。
試合終了後、高岸ら選手たちはスタンドの出口前に並び、来場者一人ひとりに「また観に来てください」などと声をかけお見送り。市内から家族で訪れた40代の会社員は「選手たちの熱気が伝わる、とても良い試合でした。高岸投手はお笑いの衣装よりも、野球のユニフォームの方が似合いますね」と話していた。
なお試合前のセレモニーでは、4月の月間МVPに輝いた西澤宙良(そら)投手に対する、МVP賞贈呈式も行われた。