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コラム

2026.04.02

恩師、亡き谷力さんを偲び

オカリナ奏者 髙橋英子さん

 何年前なのか、歌手、小泉今日子さんがスマイルアゲインという曲をオカリナを吹きながら歌ってたのを高橋さんの演奏を聴きながら、ふと思い出した。佐野市在住のオカリナ奏者、高橋英子さんは、このほど、恩師でもある、亡き谷力さんを偲び、谷力追悼記念    「オカリナの風 田沼」を発表した。
 谷さんは、1954年、栃木県田沼町(現 佐野市)生まれ。1975年(21歳)オカリナに出会い、オカリナ制作・奏者の第一人者・火山久氏に師事、宗次郎と共に制作・奏法を学んだ後、オカリナ制作・演奏・普及を三本の柱と位置付け、地元町民・子ども達に積極的に指導を行い旧田沼町の推進する「オカリナの里づくり」に大きく貢献したが、2004年逝去。享年50歳。高橋さんは「田沼町商工会のオカリナの里作り事業で、オカリナの存在を知り、広報に載っていたオカリナ講習会に参加しました。そこで、講師を務める谷先生に出会いました。今まで続けてこられたのは、そこで吹く谷先生のオカリナの音色に惹かれたからです」と、当時を振り返る。オカリナの魅力は?と問いかけると、「土で出来ている陶器のオカリナはとても素朴な音色がします。手軽に持ち運べて、野外でも演奏できます 」。CDの発表に向け、レコーディングを開始したのは、昨年夏。スタジオは、高根沢町のきぶなミュージックスタジオ。高橋さんのオカリナをメインに、ピアノを長島佑季さん、ベースとアコーディオンなどを野中英士さんが演奏。野中さんは録音及びミキシングエンジニアも務めた。
 宇都宮生まれ宇都宮在住のピアニスト、長島さんは、宇都宮短期大学附属高校音楽科、宇都宮短期大学音楽科ピアノ専攻卒。クラシックを本格的に勉強しながら、15歳より7年間、宇都宮市の社会人ビッグバンド、スウィンギングハードオーケストラのピアニストを務める。卒業後はクラシックからジャズ、ポップスまで幅広く活動。2019年とちぎ未来大使音楽部笑顔広報官に任命された。
 野中さんは1954年高根沢町生まれ。東京芸術大学音楽学部別科コントラバス専攻修了。プロキャリア47年のジャズベーシスト。2007年越谷市のアコーディオンサークル「かえるのこ」に参加し、田中洋平氏、松永勇次氏の指導を受ける。後に津花幸嗣氏の元でボタンアコーディオンを学ぶ。

CDには、オリジナル曲が13曲収録され、その全てが谷さんのために作曲された貴重な作品。
「先生のCDに入っていない谷先生のために作られた素晴らしい曲も残しておき、できれば、聴いていただけたらと思い、製作しました」。制作に際しては、並々ならぬ思いを注ぎ込んだ印象だ。
「オカリナで奏でる自然の原風景の風を感じていただきたいです」。
そう語るまなざしは、CDジャケットに写るふるさとの風景を見つめているような気がした。
「これからも、オカリナの好きな人達と、オカリナの音色を届けていけたらなと思っています」。その、言葉を追いかけるように、心地よい春の風が吹き抜けた。

ギャラリーなどでの演奏にも意欲的

《CDのお問い合わせ》北関東歌声喫茶ネットワーク事務局 篠崎清次 090-9325-5244