インクの匂いがほのかに香り立つ手作りリーフレットの表紙には、「今からでも学びたい。その前向きな気持ちに応える『学び場があります』」とある。表紙を開くと、おやま自主夜間中学の文字。「さまざまな事情で学校へ行くことができなかった人、基礎的勉強を学び直したい人、外国から来て日本語に苦労している人、もっともっと勉強したい人たちが学ぶことのできる場所です」との説明。続けて、「一人一人に学習サポーターがついて、楽しく勉強することができます。交流会や遠足もあり、お友達ができたりいろんな国の人とお話することができます。高校や大学に進学したい人を応援します。」
11月16日、小山グランドホテル2階華厳の間で、小山ロータリークラブと小山南ロータリークラブの合同例会が開かれ、教材費を援助するなど、おやま自主夜間中学を熱心に支援してきた小山ロータリークラブの思いを込め、応援フォーラムとして開催した。
まずは、この日のために招かれた法人みんなの学び場代表理事で白鷗大学名誉教授の結城史隆さんが基調報告。幅広い理解と支援の必要性を力説した。続いて、実際に学んでいる外国籍の二人のお話があり、パキスタン出身17歳の女性は「去年、日本語を勉強して高校受験したが、不合格。そんな時、夜間中学と出会い、今は生活のため朝からアルバイトをしながら来年3月の受験を目指しています。将来は、母国パキスタンと日本の役に立てるような人になりたい」ときれいな日本語でスピーチ。
おやま自主夜間中学の開催日は、日曜教室が、、毎月第2日曜日の午前10時から12時まで。場所は、小山駅東口の白鷗大学本キャンパス。平日夜間教室は、毎週月曜日と水曜日の午後7時から8時30分、場所は小山市民活動センター(おやま~る)。
リーフレットの中面には、私たちのモットーとして、こう記載してある。「わたしたちの目指しているのは『コンヴィヴィアル』。『コン』(いっしょに)、『ヴィヴィッド』(鮮やか、はつらつ)つまり、学ぶ人も教える人もみんな元気になる関係をつくっていくことです。」