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コラム

2025.11.17

ラヴェル生誕150年 フォーレ生誕180年 記念秋のコンサート開催-11月9日(日)-

「エレガントで抑制があり、大げさなところや圧倒するようなものはない。」と評されるフランスの作曲家、ガブリエル・フォーレは今年生誕180年を迎えた。パリ音楽院作曲科のフォーレのクラスで学んだのが生誕150年のモーリス・ラヴェル。国立音楽大学卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院で学び、日本フォーレ協会会員でもある小山市在住のピアニスト・小久保素子さんは、2020年秋に「秋のコンサート」をスタート。クラシック音楽、室内楽の魅力を発信してきた。
6回目となる今年はフォーレとラヴェルにスポットを当て、11月9日(日)、小山市立生涯学習センターホール(ロブレ6階)で開催。演奏される曲目はディッターズドルフ作曲「ヴィオラとコントラバスのための二重奏曲ホ短調」、フォーレ作曲「子守唄ニ短調」「エレジーハ短調」、連弾組曲「ドリー」、ラヴェル作曲「ピアノ・ヴァイオリン・チェロのためのトリオ」。出演はピアノの小久保さんの他、「パレスチナ音楽日記」という著書もある阿部真也さんがヴァイオリンとヴィオラ、加藤皓平さんがチェロ、もう一人のピアノは高鳥舞さん。ヴィオラとチェロの二重奏、ピアノ連弾、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ三重奏、様々な楽器のアンサンブルを楽しめるコンサートだ。
秋のコンサートを企画した動機は、「コロナ禍の影響で公演は自粛を強いられ、コンサートをメインに生活している音楽家はとても困っていましたので、彼らを応援したいとの気持ちも後押ししてくれました」。それは、立ち上げメンバーでもあった小山音楽家協会を退会した時期とも重なり、気持ちは更に強くなった。
 「フォーレは生涯弾き続けたい特別な作曲家ですが、難しいです。モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンのように日本では広く親しまれている作曲家とはいえませんが、心に寄り添う温かい音楽に溢れてた奥深い作品を残しています」と話す小久保さんだが、教え子でもある高鳥さんとの連弾に話題が移ると、「今回、彼女とフォーレの中でも有名なドリー組曲を連弾で演奏します」後輩を思いやる慈しみの表情を浮かべた。高鳥さんは「私がずっと師事している先生と一緒に音楽を奏でさせていただけるということが光栄ですし、わたしも、この曲、とても素敵だなと思いますし、勉強にもなります」と、応じた。
 初回から、第4回までは、小山市内の山中邸音楽サロンを会場にしていた。「留学から戻ってから様々な場所でコンサートをしてきましたが、室内楽コンサートをいつか小山で続けられらとずっと思っていました」。回からは、少し広い小山市生涯学習センターホールに移した。「聴いてくださる方々との距離は少しできましたが、それでもこのホールの空間は決して
よそよそしくなく、演奏者と一体になって音楽を楽しめる所です。これからも室内楽の魅力を
お聴きくださる皆様と共有していけましたら幸いです」