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コラム

2026.04.02

山頭馬のお馬歳時記

さまざまの 馬の名浮かぶ 桜花(はな)の空

 競馬ファンにとって最も心躍る季節がやってきた。高松宮記念から宝塚記念まで続く春のG1戦線である。なかでも桜の花びらが舞う頃に行われるクラシック第一弾・桜花賞は、人生の光と影に寄り添
ってくれた馬が多く生まれたレースとして記憶に刻まれている。

 1975年の桜花賞馬・テスコガビーは、半世紀に及ぶ競馬人生の初めの年に現れた快速馬。それまでのスタミナ優先の日本競馬をスピード重視に変えさせた馬としても知られる。圧倒的なスピードで桜花、オークスの2冠を制覇。ビギナーの競馬熱をさらに高めてくれた名牝である。
 1994年の勝ち馬・オグリローマンは、不当解雇の撤回を求め会社相手に労働争議をしていた時に登場した。名もない血統の地方競馬出身の小柄な馬が見せてくれた快勝劇は、怒りと不安でいっぱいいっぱいの中年男に爽やかな風を吹き込み、先の見えない争議の行方に光明をともした。歴代最強牝馬と呼ばれるアーモンドアイは2018年の優勝馬。定年となった会社を再雇用となり、のんびり競馬を楽しめたころ一番ひいきにしていた。美しい容姿に涼やかな瞳。レースでは牡馬顔負けの強烈な末脚でGⅠ・9勝を挙げた。個人的には日本で最も美しく、強い牝馬と思っている。 春にふさわしい花と馬の句をひとつ。
 花の雨馬の瞳の中に降る
        野沢 節子

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