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「多くの人に歌麿ゆかりのまち栃木を楽しんでほしい」と話す大木会長

「多くの人に歌麿ゆかりのまち栃木を楽しんでほしい」と話す大木会長

2023.10.26

花火「雪月花」、花魁道中、「歌麿夢芝居 最終章」…
歌麿が彩る 栃木の秋
イベント多彩 来月11日-26日に「歌麿まつり」

栃木市ゆかりの浮世絵師・喜多川歌麿にちなむ多彩なイベントで、深まりゆく栃木の秋を彩る第12回「歌麿まつり~歌麿の愛したまち とちぎ」が11月11日から26日まで、蔵の街大通りを中心とした街中周辺で開かれる。主催する歌麿を活かしたまちづくり協議会の大木洋会長(67)は「歌麿と栃木の関わりを広く周知し、蔵の街とちぎの賑わいを創出するため始めたまつりですが、回を重ねるごとに認知度も高まり市内外から大勢の人が訪れるようになりました。人気の歌麿道中などに加え今回は新たに花火大会を開催、『歌麿夢芝居 最終章』の公演も行われます。多くの人に歌麿ゆかりのまち栃木を楽しん
でもらいたい」。

 江戸中期に活躍した歌麿の肉筆画の大作「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」3部作は、栃木に滞在し描いたと伝えられている。また栃木ゆかりの旧家から歌麿の希少な肉筆画「女達磨図」「鍾馗図」「三福神の相撲図」が発見され、それら3点を栃木市が所有するなど歌麿と栃木は深い縁で結ばれている。
 歌麿を活かしたまちづくり協議会は、歌麿研究に取り組む複数の市民団体が集まり、2016年5月に発足した。「歌麿まつり」を軸に、来訪者に〝いつ来ても歌麿に会える街〟の提供をめざして活動している。

 まつり初日の11日は、歌麿が描いた世界を再現した目玉イベント「歌麿道中」が2部構成で行われる。1部は午後1時から巴波川会場(塚田歴史伝説館付近)、2部は3時から蔵の街大通り会場(山車会館付近)で開かれ、公募で選ばれた花魁(おいらん)や振袖新造、芸者らが華やかに練り歩く。また同6時半からは瀬戸河原公園と巴波川を会場に「歌麿花火 雪月花」を開催。仕掛け花火と300人の手持ち花火が巴波川を彩る。両イベントには、「歌麿夢芝居」に出演する主役級の役者3人も参加する。
 11日午後4時からは、塚田歴史伝説館黒塀前で「幸来橋音祭~歌麿協奏曲ライブ」(幸来橋の会主催)が5年ぶりに復活する。ポップスや歌謡曲など6グループが出演。歌麿の「雪・月・花」をイメージした曲も披露される予定だ。

 歌麿夢芝居「恋しや恋し母子草 最終章」は、25・26日にとちぎ岩下の新生姜ホールで上演される(午後2時開演)。入場料は一般前売2500円(当日3000円)、小学生~大学生は前売・当日売1500円。
チケットは同ホール(☎︎0282-23-5678)、如輪房(☎︎0282-22-1093)で扱っている。

 人後に落ちない〝歌麿への思い入れ〟で、まちづくりに取り組んでいるという大木会長。
 「再来年のNHK大河ドラマの主人公は蔦屋重三郎です。歌麿とは深いつながりを持つ人物なので、栃木がロケ地に選ばれれば〝歌麿を活かしたまちづくり〟に弾みがつくのですが」と期待している。

昨年の歌麿まつり