まちかど美術館（小山市中央町）の1月のラインナップは、2023年幕開けを飾る特別企画展「谷口勇三 アート・now・工芸」が6日から15日、「鎌田泰二の和灯屋ワークショップ展」が17日から22日、小山市乙女の社会福祉法人パステル主催による「パステルのアート展と手工芸展」が24日から29日まで開催される。
谷口さんは1950年、足尾町生まれ。88年県美術展で大賞、90年朝日陶芸展で特別賞、91年焼締陶展（備前）で準大賞、2010年日展で特選など受賞歴,多数。日展入選は27回を数える。宇都宮市大谷町でアトリエ「陶遊舎」を主宰。今回の個展に関し「人間の生活に寄り添って発展してきた工芸の魅力をアート化していく試みの中で、時代を先につなげていく作業を模索したい」との言葉を寄せている。
「和灯屋ワークショップ展」を開く鎌田さんは1946年、宇都宮市生まれ。68年に同志社大を卒業後、京都でイラストレーターや染色職人、京人形制作などの職を経験。結婚を機に帰省し2001年、烏山和紙会館に依願勤務し「和紙あかり」作りを始める。同年「栃木県伝統工芸展」で最優秀賞、翌年には「美濃あかりアート展」でアート大賞を受賞。09年から活動の場を宇都宮市雀宮に移し「和灯屋」を開いた。今回の展示会について鎌田さんは「遊び心のままにつくられたものを中心に、作業場の古い試作品や小物などジャンク品も含め展示します。ガレージセールの趣を楽しんでいただければ」と話している。
社会福祉法人パステルは、 「楽しく働く」「元気に遊ぶ」「豊かに住む」をモットーに幅広い分野で障がい者支援に取り組んでいる。「アート展と手工芸展」では利用者らが描いた絵画や染織り作品、陶芸・木工作品などを展示するほか、絵画・カレンダー・染織り作品・ジャム・クッキー・桑関係製品などの販売も行われる。
なお、31日から2月5日までは、柿沼陽子さんの「魅惑の手工芸展」を予定している。
開館時間は午前10時から午後6時（最終日は午後4時）、入場無料。月曜休館。お問い合わせは☎︎0285-21-3381
