近年、葬儀に対する考え方が以前とは大きく変わってきた。理由はさまざまだが、多くは経済的状況の変化に伴い、葬儀費用が節減の対象となったため、小規模な葬儀が増えているのだろう。さらに、コロナ禍が葬儀の簡素化に拍車をかけたのは言うまでもない。人の集まりを制限することになり大勢が集まる葬儀が難しくなった。
そこで現在では、家族や親しい人が中心に故人を見送る《家族葬》が増加傾向にあり、そういったニーズに応えるべく、少人数の葬儀に対応した家族葬専用ホールが続々と誕生している。その内の一つで小山市や宇都宮市、那須塩原市など栃木県と茨城県西エリアで15会館(令和4年10月現在)を運営するのが『家族葬のタクセル』であり、ここの総支配人が後藤之江さんだ。後藤さんが葬儀業界に従事するようになったのは平成11年。それから約23年もの間、多種多様な葬儀を数多くプロデュースしてきた。「100人いれば100通りのご葬儀があり、当然ですが全く同じご葬儀はありません。やり直しがきかない《大切な儀式》をやり遂げるという使命感を感じながら、一件一件のご葬儀に全力で取り組んでいます」故人の想い、家族の想いをカタチにする。
ご葬儀後、心からの《ありがとう》を言ってもらえるこの仕事こそが究極のサービス業だと胸を張る。この想いを若いスタッフにも伝えていくことが自分の役割だという。地域密着型の葬儀社と評判の『家族葬のタクセル』は、今後はさらに3年間で30会館以上を開設する予定だ。《人と人とのご縁を大切にする》後藤さんの今後の活躍に期待したい。