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フォルテピアノ

フォルテピアノ

2023.01.06

記念すべき第100回コンサートは
銘器が登場!!! 2月11日(土)14:30〜
会場/西方音楽館 木漏れ陽ホール

 2012年2月12日に第1回オープニングコンサートを開催し、この度めでたく第100回目。第100回コンサートは、西方音楽館で昨年J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏を終えた名手チェロ奏者 髙橋弘治さんが、西方音楽館常設の銘器ワルターモデルの「フォルテピアノ」を活用し、ベートーヴェン:チェロとピアノのための初期作品vol.1 ~モーツァルトへのオマージュ~と題するコンサート。

 そもそもピアノという楽器は、17世紀の終わりから18世紀の初めにかけてクリストフォリという楽器製作家が、指の押し具合でフォルテ(大きな音)もピアノ(小さな音)も出せる鍵盤楽器として発明した「フォルテピアノ」から始まります。やがて、「フォルテピアノ」のフォルテの文字が消えて、「ピアノ」という名称になりました。

 ベートーヴェン (1778-1827)は、生涯にわたって、フォルテピアノの発展をそのまま身をもって体験した作曲です。時代順に製作者の名前で記すとシュタイン、ワルター、エラール、ブロードウッド、グラーフのフォルテピアノを所有し、順に音域が広くなり、楽器も大きくなります。この中でもワルターは大変気に入っていたようです。

 西方音楽館常設のワルターは、現代の名工C.クラークが復元し、天才的フォルテピアノ奏者 故小島芳子さんが愛用していた楽器で、海外在住の演奏家もコンサートではこれを指名するほどの銘器で、大変美しい音がします。

 ベートーヴェンはモーツァルト(1756-1791) の音楽にとても憧れていました。そこで、モーツァルトのオペラ「魔笛」のアリアから主題をとったベートーヴェン作曲フォルテピアノとチェロのための「変奏曲」を2曲。ウィーンでベートーヴェンの良き友人且つライヴァルであったヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812) 作曲「チェロソナタ」。ヴェルフェルは、モーツァルトの父親から最初の音楽教育を受け、息子のモーツァルトとも深い関係にあります。ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ (1732-1795 J.S.バッハの3番目の息子)作曲「チェロとフォルテピアノのためのソナタ」。フリードリッヒ・バッハはモーツァルトの熱心な讃美者です。加えて、モーツァルトに多大な影響を与えたヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782 J.S.バッハの末の息子)作曲ピアノソナタ。もちろんワルターで、大変有能なフォルテピアノ奏者 荒川智美さんが演奏します。

 ベートーヴェンとモーツァルトとワルターモデルフォルテピアノが交錯するチェロのコンサート。込み入った関係ながら、大変希少価値のあるコンサートです。ぜひ聴きにいらしてください。


< コンサート料金 > ●一般 3,500円 ●学生(25歳まで)1,800円 < コンサート会場 > 西方音楽館 栃木市西方町金崎342-1 Tel.0282-92-2815 (駐車場有) 

公式ホームページはこちら


荒川智美さん/フォルテピアノ
髙橋弘治さん/チェロ