午後2時から小山市立文化センター小ホールで開催された講演会の講師は元中学校校長の原口真一さんと大阪市立大学名誉教授の井上正康さんの二人。最初に登壇した原口さんの演題は 「学びは〝問〟,から～これからの時代を生き抜くために～」。会場で配布された「大人の責任！」と題された文章の中には、次のように記してある。
「昨年末、東京に行きました。都心では画一化が加速し、一億総マスク時代に向けて一直線という感じでした。こうした光景を目にしたとき、いつも私の頭をよぎるのは〝子どもたちの目線〟です。特に、幼い子どもたちにとって、この景色はどう映っているのだろう、と。
感情豊かな、しかし、知識経験ではまだまだ発展途上にある幼い子どもたちには、周りの景色が直感的にそう映っているのではないか。しかし、あなたも感染しているかもしれないと思って他者に接しなさい、とも言われ続けながらです」。
当日の講演は、教育者だった者として、コロナ禍を振り返る、教育現場の感染対策（特にマスク・消毒）は？ との問題提起からスタート。マスク、とりわけ子どもたちがマスクを付けることのリスクが、いかに多いか。どうしてマスクをするのか？子どもたちの「なんで？」に、 教師（親）はどう答えているか、という問いかけ。 「～してはダメ！」の連続で意欲を失ってはいないだろうか、との危惧は会場を埋めた多くの参加者も共感できたようだ。
続いて、井上さんが登壇。医療のスペシャリストとしてすべてのワクチンの有効安全性の再検討が必要で、本当に怖いのは「新型コロナではなく遺伝子ワクチンです。今は次のワクチンを打たないことが大切です」と力説した。
最後は、亡き寺山修司の著作を念頭にタイトルを付けたと思われる井上さんの近著にちなみ「マスクを捨てよ、町へ出よう」と呼びかけた。
