鈴木解子(星野)です。ご無沙汰しております。お元気でお過ごしでいらっしゃいますか。長く親しんでいただいた『じょりんぼ』は昨年の12月に営業を閉じましたが、この間の温かいお付き合いを頂きましたことに改めて感謝申し上げます。
さてこの度、新しい栃木市立美術館の開館記念展に併せて、展覧会とオープニングのトークショーをはじめとしたパフォーマンスやワークショップを開催いたします。
会場:栃木蔵の街市民ギャラリー(旧・とちぎ蔵の街美術館)および栃木高校講堂
会期:5月20日(土)〜6月11日(日)午前9時〜午後5時(火曜日休館)
主催:「鈴木賢二展 VALUE The賢二2023」を創る会
共催:栃木市・栃木市教育委員会・栃木市立美術館
近年、鈴木賢二の1960年前後の作品が注目されています。一昨年の「署名偽造問題」に絡んで取り上げられた賢二代表作のひとつ「署名」やロシアによるウクライナ侵攻から伝わる市民や子供たちの姿にあらわされる戦争の残酷さを映し出すような「この子を返せ」などの作品です。昨年は、アパレルブランドのコレクションのテーマ「労働者を大切に・VALUE The Working Class」で、賢二作品とコラボした衣装が発表され、現代の若者たちに受け入れられました。
地域を、世界を大切にした賢二の制作態度は、平和への希求と人々の姿の愛おしさに溢,れる作品となって時代を超えて人々の心を捉えるのだと思います。
「鈴木賢二展 VALUE The賢二2023」は20名近い老若男女によって準備されていますが、賢二の孫や100歳違いのひ孫たちも関わり100年の単位で「同時代を生きて」いることになり、これは凄いことだと感に入っております。また、友人アーティストの強力なイマジネーションは、賢二と賢二作品を貫通して音と身体行動と映像を絡ませて新たなアートの形を生み出そうとしています。『額から跳び出す』展覧会、賢二が100年前に居た栃木高校講堂でのパフォーマンスをお楽しみいただけましたら幸いです。
お問い合わせ/創る会事務局・栃木市富士見町2-4 鈴木賢二作品室・如輪房 tel.0282-22-1093